-- そもそも「名人」と呼ばれるようになったきっかけは?
「名人」という名が初めて誕生したのは、1985年に発売されたチャンピオンシップロードランナーのデモンストレーションを銀座でやった時ですね。 その時に1000人くらい集まってくれた子供達が、僕のデモプレイを見て「すげぇ〜」とか言ってるんですね。こっちは仕事で毎日プレイしていて、 画面を見ないでもプレイできるような状態だったので何気なくやっていたのですがこれが子供達には凄く見えたんでしょうね。デモの後ステージの横にみんな 並んでサインをくれって言うわけですよ。この時はただのハドソン高橋利幸だったので、サインなんてあるわけも無く困ってしまいましたよ。とりあえず「高橋利幸」って書きましたけど(笑)。
-- そのサインは今となっては貴重ですよね。(笑)
最初は「高橋利幸」って書いていたんですけど、そのうちローマ字で「Toshiyuki Takahashi」って書き出して最後は 面倒だったので「T. Takahashi」とか省略していましたよ、1日で3回サインを変えました。(笑)。それで、そのデモプレイをした夜の打ち上げをしているとき、 「インストラクター高橋」とかいうのもあったんですが、何かオカシイでしょ?何かもっと覚えやすくて、聞いただけで上手そうと思わせるような呼び名は ないかと思っていたところ「将棋だったら『名人』だよね。…『名人』…『高橋名人』…。良いんじゃないコレ?」って感じで決まったんです。
-- 名人といえば16連射が代名詞ですが、本当にできたんですか?
その当時、映画を撮影した時にスタッフの方がコマ送りにして測ってくれたんですが、それが10秒間に172発…ということで 1秒間に17.2連射していましたね。これが計測した中では最高記録ですね。
-- では現在はどうなんでしょう?
たぶん13連射が限界じゃないかな。もう年なのであまりいじめないで下さい。(笑)
--いやいや。やはりユーザーの為に実際にやってもらいましょう。
・・・・・・・・・・カタカタカタカタカタカタ(下ムービー参照)・・・・・・・・・・・・・
-- スゴイ 10秒で130回!ということは…本当に13連射ですね。
やっぱりこれが限界ですね。(笑)
-- あの伝説の名言「ゲームは1日1時間」の真意は?
最初これを言い始めた時は、いろいろな方面からクレームが入りましたね。社内・社外を問わず…。(笑) その当時、今後会社としてこのセリフを言いつづけていくかどうかの役員会議まで開かれていましたし…。ゲーム会社の社員が1日1時間でやめろとは どうしたものかと…。でも結局ハドソンとして「ゲームは1日1時間」を推奨していくことになったので嬉しかったですよ。今だから言える話だけれども、 「ゲームは1日1時間」と言っていた真意は、その当時ゲームを「1日6時間も7時間もプレイしてください。」なんて推奨したらテレビゲームという文化が 短期間で終わってしまうと思ったんですよ。すぐ飽きられてしまうような気がしたんですね。テレビゲームを一時的な流行で終わらしたくないという 思いから考えついたんです。あとやっぱりゲームは楽しいものだし、思いっきり遊んで欲しいけど、子供達が長時間やりすぎると親は絶対反対するでしょ。 だから1時間はゲームで遊んで、あとは野球やサッカーなど他の遊びもやって欲しいと思ったんです。TVゲームを遊びの文化の一環にしたかったんです。
-- 昔は有名なだけに、いろいろな噂がありましたよね。その真相は?
みんな嘘です。本当だったら今でもハドソン社員として働いているわけがありません。(笑) その当時、漫画や映画などにも出演していた為いろいろな話が混ざってしまって変な噂がすぐ流れるんです。なかでも「肘に電極を仕込んで16連射をしている」 なんていう噂を聞いたときはあきれてしまいましたね。(笑)
-- 現在のお仕事はどのようなことをやっているんですか?
今はハドソンで営業の仕事をしています。基本的には関西エリアを中心にハドソンのソフトを各お店に知ってもらう為に営業活動をしています。
-- 今、高橋さんオススメのソフトはありますか?
たくさんありますよ。まずなんといってもハドソンセレクションですね。ファミコンの頃のゲームを今風に進化させてあるんです。 ハドソンの名作シューティング「
スターソルジャー
」や僕の名前のついた「
高橋名人の冒険島
」などもありますし。懐かしくて新しいゲームです。 あとは年末のNO1定番ボードゲーム桃太郎電鉄シリーズの最新作「
桃太郎電鉄12 西日本編もありまっせー!
」やコナミ・タカラ・ハドソンのキャラクターが 勢揃いして熱いバトルを繰り広げる「
ドリームミックスTV ワールドファイターズ
」もオススメです。そのほかにも覚醒(ふっかつ)した 「天外魔境II MANJI MARU」や「
ボンバーマンランド2
」なんかも是非プレイして欲しいですね。
-- 最後にユーザーの皆さんへ一言お願いします。
僕はテレビゲームをする上で大切なのは、『遊ぶ』とういことだと思っています。
最近はどうしてもテレビゲームを『している』という環境になっていることが多いと思うんです。ですから今のゲーム昔のゲームでもいいので 「ゲームで遊ぶ」ようにしましょう。もちろんこれからもハドソンは「遊べるゲーム」を提案しつづけます。
あっそれから、みなさん「ゲームは1日1時間!」
-- ありがとうございました。